Jw_cadで軌跡図を書く方法をお探しですね。

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Jw_cadで車両軌跡図を描くコツ|曲線の書き方をわかりやすく解説

大型トラックやトレーラーが狭い道やカーブを通れるかどうかを確認するために必要なのが「車両軌跡図」です。

特殊車両の通行許可申請では必ず求められる図面なのですが、いざJw_cadで描こうとすると「直線はなんとか引けるけど、曲線部分をどうやって描けばいいの?」と悩んでしまう方も多いはず。

この記事では、Jw_cadを使った車両軌跡図の描き方を、準備段階から曲線を綺麗に描くコツまで、順を追って丁寧に解説していきます。

1. まずは準備!車両のデータを集めよう

軌跡図を描き始める前に、まずやるべきことがあります。

それは**対象となる車両の正確な寸法データを集めること**です。

ここをしっかりやっておかないと、どんなにCADの操作が上手でも意味のない図面になってしまいます。

具体的に必要なデータは次の通りです。

– 車両の全長と全幅
– 軸距(前輪と後輪の間の距離)
– 輪距(左右のタイヤの幅)
– 最小回転半径(前輪の外側が描く円の半径)
– 連結部の位置(トレーラなどの場合)

トレーラのような連結車両の場合は、連結部分(カプラやキングピン)の位置も必要です。

これらのデータは車両のカタログや諸元表から拾ってきましょう。

データが揃ったら、次はJw_cad側の準備です。

**レイヤ分けと基準線の設定**をしっかりやっておくと、後の作業がグッと楽になります。

軌跡図は車体の最前面、最後面、タイヤの位置など、たくさんの線が重なり合う複雑な図面です。

全部を同じレイヤや色で描いてしまうと、後から修正するときに「どれがどの線だっけ?」と混乱してしまいます。

おすすめは、こんな感じで色分けすることです。

– トラクタ本体の線→黒
– トレーラ部分→青
– 補助線(円や分割線)→赤

こうしてレイヤと色を分けておくと、作業効率が格段にアップします。

また、車両の最外側や内側の交点など、道幅を計算するための基準点は、最初に中心線として引いておくと後で迷いません。

2. 実際に描いてみよう!軌跡図の作図手順

準備ができたら、いよいよ作図スタートです。

まずは**車両が旋回するための基準となる円**を描くところから始めます。

カタログに載っている最小回転半径の数値を使って、前輪外側の車輪中心を基準に円を描きます。

例えば最小回転半径が5.3mなら、半径5.3mの円を描いて、後輪軸の延長線との交点を求めます。

この交点が**回転の中心点**になります。

中心点が決まったら、車両が少しずつ曲がっていく様子を表現するために、**円弧を角度ごとに分割**していきます。

一般的には10度から15度ずつ区切っていくと、ちょうど良い細かさの軌跡が描けます。

角度の分割線が引けたら、Jw_cadの**「回転」コマンドと「複写」コマンド**を使って、車両を段階的に動かしていきます。

手順はこんな感じです。

1. 最初の直進状態の車両を描く
2. 回転中心を基準に15度回転コピー
3. さらに15度回転コピー
4. これを繰り返して90度まで回転させる

15度ずつ6回繰り返せば、ちょうど90度の直角カーブが完成します。

Jw_cadの範囲選択で車両全体を選び、基点を正確に指定して回転複写を繰り返せば、正確でスピーディーに作図できます。

90度曲がりきったら、また直進状態に戻して直線を引けば、基本的な軌跡の大枠は完成です。

3. 曲線を綺麗に描くコツ

軌跡図で一番難しいのが、**曲線部分を滑らかに描くこと**です。

ここが軌跡図作成の最大のポイントといっても過言ではありません。

15度ごとに配置した車体の最外側(フロントバンパーの角など)と最内側(後輪の内側など)の頂点を結んでいくと軌跡の曲線ができますが、これを普通の直線コマンドで繋いでしまうと、カクカクした不自然な線になってしまいます。

Jw_cadで美しい曲線を描くコツは、**「曲線」コマンドのスプライン曲線やベジェ曲線を使うこと**です。

これらの機能を使えば、各頂点を滑らかに通過する自然な曲線が描けます。

もっと綺麗な曲線にしたいなら、角度の刻みを15度ではなく10度や5度と細かくするのも効果的です。

頂点の間隔が狭くなるので、より円に近い滑らかな軌跡になります。

トレーラの場合はさらに複雑

トレーラなどの連結車両の場合は、さらに注意が必要です。

トレーラはトラクタに引っ張られる形で動くので、トラクタとは全く違う軌跡を描きます。

連結部(カプラ)を中心にして、独特の内輪差を生み出しながら動くため、作図も一工夫必要です。

コツとしては、こんな手順で進めます。

1. トラクタが15度移動した後の連結部の位置を確認
2. 移動前のトレーラ後輪軸に向かって円弧を描く
3. その中点を求めて車体の傾きを計算する

この手順をJw_cad上で一つずつ丁寧に追っていけば、トレーラがどれだけ内側をショートカットするか(内輪差の最大幅)を正確に図面化できます。

4. 図面と実際の運転は違うことを理解しよう

どんなに正確に軌跡図を描いても、一つ忘れてはいけないことがあります。

それは**「図面上の軌跡と実際の運転は違う」**ということです。

一般的な軌跡図は、ハンドルを最大限まで切った状態で発進して、90度回ったところで一旦停止してハンドルを戻す、という極端な走行を前提に計算されています。

でも実際の運転では、カーブの後半で徐々にハンドルを戻しながら進むのが普通ですよね。

そうすると、図面上の計算よりも車体が外側に膨らんで、大回りの軌跡になってしまいます。

だから実務では、**図面上の数値にプラスアルファの余裕を持たせる**ことが大切です。

例えば図面上で「必要な道幅が8m」と計算されたら、実際の道路幅にはそれ以上の余裕があるかを、現地調査やGoogleストリートビューなどで確認しましょう。

軌跡図はあくまで「車両の構造上、最低限必要な物理的空間」を示す目安です。

Jw_cadで正確な図面を作りつつ、最後はプロの運転手さんの経験や、現地の電柱や標識などの障害物も考慮して、安全で確実な通行計画を立てることが大切です。

まとめ

車両軌跡図の作成は、最初は難しく感じるかもしれませんが、基本の手順とコツを押さえれば、Jw_cadでもしっかりと描けるようになります。

特に曲線部分は、スプライン曲線を活用して丁寧に描くことがポイントです。

この記事が、あなたの軌跡図作成の参考になれば嬉しいです!

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